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    ●最先端と最後尾、それを繋ぐインターフェースであれ…
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      僕の恩師であり、沖縄映像文化研究所所長でもある
      大重潤一郎氏が来阪した。
      映画監督として第一線で活躍してきた彼は、現在、沖縄に渡り
      ライフワークとして沖縄の映像を撮影し映画を作り続けている。

      病気をしてからも、車イスにカメラをくくりつけて撮影するその根性には
      脱帽する…僕のしる数少ない昭和の巨人だ!

      彼は今人生の最終ステージとして新たなスタート地点に立っている。
      断末魔をあげる文明が、その周期の終わりに繰り返してきた文明の再生をカメラに収めようとしている…
      過去の文明がそうであったように、常識が全て崩壊する危機的な時代に、
      人は魂のルーツの所から復活を繰り返してきた。
      それは宗教以前の魂の古層の部分から人類規模のルネッサンスが起こるのだという信念のもと、
      日本人としてはその文化の根っこの残る、沖縄、アイヌという周辺地区に着目し、
      その文化の復興をドキュメンタリーに記録しようと沖縄に住み、
      聖地「久高島」に深く関わり続けている。
      次世代の文化の規範が立ち上がる、いわば生命のプログラムの発動をドキュメンタリーにしようという壮大な計画だ。

      この破天荒な生き方をする男こそ、僕に映像の世界のイロハを教えていただいた人なのだ。
      僕は箸の上げ下ろしからお辞儀の仕方まで大重組の撮影現場で、「バカモン!!」の号令の元たたき上げられた…、
      映画の事だけでなく、その精神性、考え方には多大な影響を受けている僕にとって彼はエルダーの一人だ。

      監督は今回、東大での講演を終えた後、京大での講演をするために関西入りしたのだが
      関西に来た折には必ず、僕の所を尋ねてきていただける。

      ご病気をされてから、以前のように体は自由ではなくなったもののその精力的な活動はとどまる所を知らない
      しかし、監督はもうこれからは人にあまり会わないという、残された時間本当に自分に与えられた仕事に集中するためだという。

      どこにいっても監督に会いたいと多くの人が詰め掛けるのがいつもの常なのだか、
      今回も身近なメンバーだけで会いたいとおしゃって、結局、僕のマンションに来ていただいて小さな宴を行う事となった。

      兵庫沖縄協会の機関紙「容樹」の編集をしておられる永峰さん、コアプロダクションの宮本さん
      大重監督の所で監督をお世話している亀田さん、須藤さん…そして天影公司で撮影など関わってもらっているジャガこと、三浦君…
      が集まった。

      そこで監督は「天の采配で縁の或る人が集まった、今日は自分の生まれ変わりの日だ。さあ酒盛りだ!」…と
      大重節は健在だった。

      ●最先端と最後尾、そして最深部

      大重組での学びというのは得てして酒盛りの中で行われるものなのだが、その日も例外ではなかった…
      僕が近況としてフィリピン山岳民族との交流の話をすると
      よく学んでしっかり実践し、よい経験をしているといっていただいた。

      頑張るほどに勉強と知識、理論ばかりになる今の若者の中で大地からの体験から魂が学ぶというのは
      稀有な事だと前置きされ、「わしらの時代はラジオを聞く時は地面に五寸釘をさしてアースしたものだ、
      電波というテクノロジーで情報を得るにも大地に繋がって事を起こしたものだ…」と言われ、
      さらに老子の言葉として
      「山の風を聞くものは賢者になり、海の風から学ぶものは仁者になる…」
      とおっしゃった。
      「仁者」というには徳の高い道徳に優れたやさしい人といった所だろうか…

      地球に隕石が衝突しないか24時間監視し続けている天文学者もいれば、縄文の生き方を受け継いで大地と共に生きている人もいる…
      それが現代というもの…その両方が大切で、役割分担なのだ…と、
      要はそれが本当の仕事として行われているかが大事なんだとおしゃった。

      本当の仕事とはメリットデミリットで関わりを決める「稼ぎ」のための労働ではなく
      人間として自分の周りの共同体に「仕える事(つまり仕事)」として何ができるかを愚直に積み重ねていく事、そういう意味で仕事をしているかという事だという。
      天人に来る多くの人が最初はやはりメリットで集まってくる、しかしその中から回りに学び、足元をみて自分を見つめ、環境や人のせいにしない人が
      少なからず表れる、そういう人は自分の道としての仕事を模索し始める…
      現在は稼ぎのための効率優先で自己のメリットだけを考えて生きていかないと生き抜けないほど時代は厳しい
      しかし、その中でも仁者として仕事が魂の労働なんだと気づく人がいるのだ。
      いやだからこそ、時代のバランスをとるために仁を貫く人が現れるものなのかもしれない…
      他人を楽にさせるために働く人(はたを楽にさせる即ちハタラク)
      それは自分の夢をかなえるエゴの世界とは間逆の自分を活かす世界…
      自分を活かせる事ができる事を夢がかなったと考えるいわば新人類なのだ。
      監督によると、そういうアナログな一見時代遅れの和を持って尊しとする世界感の中に
      悲鳴をあげる最先端を超える新しい仕組みが生まれるのだというのだ。

      だから僕らの活動には大きな可能性があるというのだ。

      監督の言葉でいう所の「最後尾の最深部に最先端の芽が芽吹くものなのだ」…と
      「お前は最先端と最後尾、それを繋ぐインターフェースであれ…」そうおっしゃった。

      「もうココまできたら世界中の人々は、宗教以前の古代の生命感までもう一度
      立ち返って足元を見つめなければならない…そこから宇宙を想わないかん」

      監督は目に薄っすらと涙を浮かべながらこういわれた…
      「正直、お前がミナミで六畳一間のボロアパートから始めてココまでこれるとは思わなかった…
      お前は、流行に乗らず、100年前の古民家をゴミを出さず再生して、子供、年寄り、障害者などを受け入れ
      できる事を積み重ねながら、自分の芸術を貫いた…朽ちていく倉庫を劇場や映画館として蘇らせて若者に場所を与えていった…
      そしてこうしてお前が飢え死にせず一人前な生活ができるようになった事が…ワシは一番嬉しい…」

      僕は思わず目頭が熱くなった。
      そしてあれだけ豪気だった監督が涙もろくなったなと少し寂しくなった。
      「これからは関西はお前にまかす、俺の意思を受け継いで本当に人にやさしい文化を復興させていけ…」

      そういって監督は「こっちへ来てツラかせ!」というと
      僕をしっかり抱きしめて「たのんだぞ…」と耳元で囁いた…。

      監督は時代は困窮しても希望は失うな!とおしゃってた、
      「人間捨てたもんじゃない、ちゃんと次の世代は育ちつつある…
      天の采配よ…」

      監督は旅する天職探しの道「あまんとみち」の沖縄の拠点として
      「沖縄天人」を自分のスペースの一角を使って用意してくれている。
      近々沖縄にいかなくては…

      これからは、大重監督は日本の魂のルーツを撮るためにトカラ列島、台湾、フィリピンそして
      瀬戸内、熊野まで環太平洋のモンゴロイドの映画を撮る予定だ…
      僕は心の師である大重監督のためにこれからもお手伝いをやり続けるだろう…

      地球の中の日本の中で自分達になにができるのか、足元を見て宇宙から大地を見る…両方の視点を持った仕事と生き様を
      天人の仲間と共に歩んでいく。
      そう毎日は特別でなくてもいい、平凡な日常の中の意識の革命こそが世界を変えるのだ


      監督が帰られるとき、僕らに振り向きざまに「あばよ…」といった。
      サングラスの下の目は笑っていたと思う…
      一緒にいたジャガが、いまどき「あばよ」というセリフをリアルに聞けるとは思わなかった…もしかしたら映画以外では始めて聞いたかも…
      と驚いていた。
      そう、大重潤一郎は激動の昭和を生き抜き、何度も死の淵から蘇りつつも、
      地球の未来と次の世代に想いを馳せる
      現代の賢者であり仁者なのだ…。
      僕はこんな豪気な男をもう一人のオヤジとして慕える事を誇りに思う。



      | パフォーマンス | 01:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
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