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    舞書とフィリピン公演、そして国内ラストパフォーマンス
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      gラss mai sho

      毎月の定期公演「身体哲学ファイルLOGO」は来月はお休みになります。
      フィリピンパブリックアートフェスティバルに招待され
      11月11日から一ケ月間フィリピンに行くのでしばらく国内では踊れません。

      このフィリピン政府主催のアートフェスティバル、僕は海外唯一のゲストとして招かれ、
      パフォーマンスやワークショップ現地のコンテンポラリーダンスカンパニーとの交流など、
      マニラで約2週間のプログラムをみっちりこなす事になります。

      その後はイロイロ島やセブ島で同じく現地のダンスカンパニーと交流、公演や傾舞の授業、WSを続けます。

      温故知新をテーマに日本古来の動きを基にしたコンテンポラリーダンス傾舞(kabuku mai)を通じて、
      深遠な日本の文化奥深さの一端を伝え
      環太平洋の同じ黒潮文化としての古い絆を確認しに行ってきます。

      今日は最近僕の感じ実践している事を前回の舞書パフォーマンスを例に少しお話します

      僕が日本の美の優れている点を一つあげるとするなら「型の中にある型を超えた世界を内在している事」
      …だといえると思います。
      型の持つ型以前の縄文的な原始の生命感がどの芸道にも
      冷凍保存されているのを感じるのです。
      日本人は、様式美の中の生命感、命の力強さを感じ、保存、後世に伝えます。だから、時には学び、テクニックではなく
      この極東の自然での生き方を学習してきたようです。
      それが極意という極まった意識なのでしょう。
      「意識の教科書」みたいなもんですか!
      そのための具体的かつ半端でない実践的なノウハウが日本には数多く残されています。
      さらに日本の場合、極意は表現者のみならず観客にも要求されます。
      「観識眼」というやつです。
      これも日本の特質だと思います。

      ダンスで言えば日本はシャーマニズム的な岩戸の前で巫女が踊っていたような天人合一の即興の舞が
      時代を動かし、不可能を可能としてきました。
      現代、その凍結プログラムを解凍、再起動させるのが僕の役割だと思っています。
      kakubu mai jun
      前回の舞書では、色々な書家の緒先輩に
      なぜそんな普通の筆で太い文字が書けるのかといわれました。
      それは本番最中、舞いながらいざガラスに向かうと、そこに細筆しかなかったからです。

      今回は僕の書の墨が垂れない事が話題になりました。
      (前回と違い、ライブペインティングではなくその後、その作品を販売するので
      墨は垂れないほうがいいというクライアントのお話だったからです)

      今回の3日間の「舞書」では毎日違った書家の先生とコラボしてガラスに書を書くのですが
      これが僕の舞書学を半端でなく発展させました。

      1日目のパフォーマンスで垂直に立てたガラスに書くとどうしても墨液が垂れてしまうという事になり
      残り2日は寝かして書くことになったのですが、僕の書(このときは墨絵)は垂れません。
      それが不思議だというのです。

      やはり、紙に書かれてきた書家の先生にとっては逆にガラスという素材は新鮮であると同時に
      つかみ所の難しい素材であるようです。

      舞が専門の僕にとっては、それはどちらも同じ、ただ目の前にある素材でしかありません。

      とはいえ、何故僕は垂れずに書を書くことができたのでしょう。
      同じ墨で先生の同じ筆を貸していただいて書いているのに…

      それは僕に超能力や念力があるわけでもなんでもなく
      先生方は前日まで何を書くか、どう書くか、深く考察され準備と練習をしてきておられるからなんです。
      どの先生もプロであるからには準備は完璧です。
      しかしそれは本番どおり立てたガラスで練習するわけではありません。
      半紙の上でプランを練られて来るのです。

      反面、僕は当日趣旨を聞かされて合わせる役割なので即興なのです。
      僕は当日、こんな風に書くから、どこに、どんなものを書いてと御題をいただくわけで
      本番までほとんど1時間も時間がありません。
      僕はただ「よろしくお願いします」というだけです。
      僕の万全の準備は瞑想して、精神集中するぐらいしかできないわけです。

      ぼくは舞の感触と先生の書を見て感じながら筆がガラスに触れた瞬間作品を作っていくわけで
      その場になじんだものにならざるを得ず、現場でのベストな運筆を心がけます。
      運筆は内容だけでなく気温、湿度、照明の熱、さらに黙々と書くとパフォーマンスではなく書道になって
      しまうので、客体視(観客からどう見えているかを意識できる仮想の視点の事)まで内容は総合的かつ包括的です。
      これは芸人で武人である僕の得意とする所ですが、
      紙で表現できるものをガラスの上でそれも垂直面で表現できるのは書家の書家たる由縁であり
      圧倒的に経験のいる作業は逆に僕には到底まねのできる芸当ではないのです。

      つまり、僕の場合、道具がなかったり、御題が難問だったりと窮地に立たされるほど、冷静に最高のパフォーマンスを
      せねばならなくなり、僕の技量は発達していくのです。

      世間では苦しい事はやめて楽しい事だけやりましょうという考えもあるようですが
      僕には全く当てはまりません。

      昔の武士のように実戦の中の高度な集中こそ、生死をかけた挑戦となり、生き残りたいという決死の行動が
      瞑想の悟りのような寂静の世界を与えてくれるのです。

      こんな僕ですが今回の舞書パフォーマンスで舞書のノウハウをほぼつかんだ時、文武両道というより処芸本流たる天地を繋ぐ
      芸道の入り口が少し判った気がしました。

      大げさですが一事が万事というか、高まった意識には恐ろしいほどの応用が利くようです。

      例えば僕は舞いながら書、特に垂直な対象物に対する関わりを、心の軌跡である紙の上での書道ではなく
      お互いにセンターのあるもの同時の対等な関わりと捉えています。
      つまり書というより剣の極意で舞書に挑んでいるのです。

      古来より「書は剣の極意に通ず」といわれますが
      今回の僕はその応用「剣は書の極意に通ず」といった所ですか…

      その昔、中国に包丁(ほうてい)という達人料理人がいたそうで、皇帝の前で牛を生きたまま牛に気づかれず
      解体していったという故事が残っています。
      それ以降、料理刀を包丁(ほうちょう)と呼ぶようになったとかならないとか…。
      これはまさしく武の達人と同じ境地であり、料理人、武人、書家など極まった意識にはジャンルを超えた
      普遍性が表れるようです。

      今回も、傾舞での海外遠征にはなりますが
      僕が修練という階段をこのまま順調に登れていければ、
      この傾舞書(kabuku mai sho)も海外でも認められ、舞書家として国内逆輸入されるようになると思います。
      そうなるよう頑張りたいと思います。
      (海外のほうがかえって平等に先入観なしに評価してくれますから早いと思います[m:206]舞踏の一派として始まって異端児扱いされてきた傾舞も海外でやれるようになってやっと認めてくれる存在になりはじめました。といっても知る人ぞ知るのジャンルですが…日本人は逆輸入に弱いなあ…やっている内容は同じなのに…とよく思ったものです。)



      明日は筆は持ちませんが海外遠征前の国内演舞総仕上げとして
      身体哲学ロゴシリーズに挑みます。
      僕の今あらん限りの奥義と極意で挑む、傾舞単独ソロ公演…
      お時間のあるかたは是非是非足を運んでください!
      詳細→http://d.hatena.ne.jp/dancingjun/20081101
      | パフォーマンス | 09:03 | comments(1) | trackbacks(0) |
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        コメント
        JUNさん!!御元気そうで何よりです。お久しぶりでございます。IZANAIも相変わらず精力的に活動しています。

        ついにレヒーナのミュージカルが完成に近づいて来ました。
        関西では来年1月10日に和歌山市民会館で上演が決定しています。

        またお時間あるとき、そちらに伺いますね。もしくは香川にも遊びにいらしてください、フィリピン公演の成功を祈ります。

        本当に感謝感謝です。
        よかったらご連絡下さいませ!!!!

        いつもこころに太陽を
        國友悠一朗
        | 國友悠一朗 | 2008/11/04 2:46 PM |
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